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7月22日 RPGの魔王って世界征服したあとの事はほとんど何も考えてないだろ。
●ラノベ読んだよー。



はたらく魔王さま! 
著:和ケ原聡司/画:029 出版:電撃文庫


~あらすじ~
世界征服まであと一歩だった魔王サタンは、勇者に敗れ、異世界『日本』の東京・笹塚にたどり着く。
そんな魔王が日本でできること。
それはもちろん“世界征服”!!―ではなく、駅前のファーストフード店でアルバイトをしながら生活費を稼ぐ、
いわゆるフリーター生活だった!
その頃、魔王を追って時空を越えた勇者エミリアもまた、テレホンアポインターとして日本経済と戦っていた。
そんな二人が東京で再会することになり―!?
六畳一間のアパートを仮の魔王城に、今日も額に汗して働くフリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー。

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以前、勇者と魔王がアルバイトするラノベ「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。」
なかなか面白い作品でしたが、この作品はさらにその上をいく「逆ファンタジー」でした。

勇者に敗れた魔王が臥薪嘗胆の思いでボロアパートに身を潜め、
力を取り戻してまた異世界の征服を企むというのが大筋ですが、
ファンタジー世界のシリアス設定と現代日本とのギャップが非常に上手く描かれています。
主人公の魔王も、凡百な設定なら世間知らずのプライドが高い嫌なヤツ、と読む前は思ってましたが
これがまたラノベの主人公としてはなかなか見ない好青年。
正社員やら世界征服などまだ勘違いしているところはありますが好感度高いです。
何故こんな好青年が異世界の征服を企んでいたのか。
疑問に思うところではありますがそれは後々説明されていくのでしょう。

そしてこの作品がストレスなく読めるのは、「大人しいラノベ」だということでしょうか。
魔王とその側近、そして女勇者の異世界からの3人が皆大人のしっかりとした考えを持ってるということです。
最近のラノベのほとんどにみられるヘンな萌え語尾とか萌え設定や突飛な行動などは一切無く、
あざといお色気サービスシーンもありません。ラブコメは一さじ程度。

キャラの掛け合いも非常に上手く、中でも警察署で身元証明するために、魔王が勇者を呼びつけたシーン
「魔王ってのは勇者に迷惑かけてナンボだろ」は言い得て妙だと思いました。
女勇者は魔王軍に父親を殺されているようなので、魔王を強く憎んでいますが、
現代世界にきた魔王は、人間の命を誰よりも大切にするという
信じられない出来事に葛藤するシーンも上手かったです。
最後は…勇者デレたーーー!?

続刊に期待! 

★5、100点満点
はたらく魔王さま! 
著:和ケ原聡司/画:029 
出版:電撃文庫
ストーリー ★★★★★
挿絵 ★★★★
文章 ★★★★★
キャラ ★★★★★
オリジナリティ ★★★★★
総合 95点